テルスコルのホテルで一夜過ごして久しぶりにシャワー浴びて、久しぶりにベッドで寝てからいよいよ本番の始まりだ。荷物整理して、ハイキング用の軽量装備などは置いて雪の世界に適したものだけ荷造った。また車で移動してそこからゴンドラやリフトで標高を稼いだ。目的地は標高3800mのバレル。昔はバレル状の”小屋”しかなかったが今はもうコンテナがメインになっている。
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昼辺りに着いたが、そっこう上に登ることになった。チームの中には雪の上の登山が初めての人もいたりして短い距離をゆっくり登って降りた。行ったのは昔ディーゼル小屋が存在したところよりちょっと上まで。疲れることはなかったが、標高もいきなり跳ね上がったということもあって午後はゆっくりして休んだ。
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翌日はさらに高い標高まで登ってみることにした。目標は4900mまで続くパシュトゥコフ岩:穂高岳のザイテングラート思わせる岩群。天気が悪くずっと雲の中に歩いていた。岩にも無事着いたが、お昼食べようとした瞬間にいきなり雪嵐がやってきて、風がすごく強くなった。慌ててガチ目の防寒具をつけて下に降りることにした。
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その日の夜そっこう山頂に挑むかもしれないという話もあったが、夜からは雪が更に強くなって天気が著しく悪化した上、チームの中で年がいってる人も何人かいて昼岩まで登った疲労が取れず、結局次の日の夜に登ることにした。