七大陸最高峰の一つ、アフリカの頂点キリマンジャロはタンザニアの国境の近くに位置する。日本から行くには直行便はもちろんなく、俺はドーハ乗り換えで行った。荷物はエルブルスと比べて、雪山用の重たい装備がいらなくてちょっとだけ軽量になった。それでもそこそこ重かったけどね。
飛行機はドーハまで10時間強、そこからアルーシャまでさらに6時間ぐらい。時間つぶしに映画見たり寝たり。その便で着いたのは俺一人で、他の皆は追って到着してきた。翌日の午後にガイドさんが宿に現れてオリエンテーションやったけど、その時間以外はプールでだらだらしてた。赤道で季節がよくわからないけど、東京みたいな蒸し暑さがなくて過ごしやすかった。宿の庭に猿までいておもしろかった。
実質の1日目は朝からチームでバス乗って登山口へ。まずはロンドロシのところで荷物の計量と、入山許可書の獲得から。ほとんどはガイドさんが進めてくれたので客としてやることはなかった。手続きと昼飯済んだら実際に入山するレモショに移動した。最高の天気で登りはじめ、3時間ぐらいでその夜のキャンプに着いた。
食べ物やテント、そして客皆のほとんどの装備は運搬の人たちが運んでくれる。以前は過労死が頻繁だったようでその対策として一人の運ぶ重量に制限が付いて荷物の計量が入山許可の条件になっている。それでも20キロぐらいだったと思うから、そんな重さ運んで歌いながら追い越して行くその姿は憧れる。どんだけ体力あるんだ。
キャンプ場所ももちろんジャングルの中で周りの木から猿の鳴き声とかが普通に聞こえてくる。なのにご飯がもう宴みたいな感じで、サービスがすごい。そしていつもぐぬぬっとなる便所も意外といい感じ。自分で登ってなかったら本当にキリマンジャロの雨林にいると信じなかった。