どうやら定義通りの表銀座は燕岳・大天井岳・槍ヶ岳らしい。それならいっそ常念山脈縦走と言った方がいいかな? 中房温泉から燕岳に登って、そこから尾根をたどって大天井岳、常念岳、蝶ヶ岳を縦走して上高地に下山するコースをやった。
予定では前日の夜に長野の穂高駅について、そこから朝一のバスで登山口まで移動してから始まった。問題は前日の大雨で林道のゲートが閉められて、予定のバスが走らないことが、バス停に朝着いてわかったこと。雨はもう上がったがどうやら道の状況確認ができるまではタクシーすら走ってくれなかった。結局予定より1時間半以上遅れてだが、タクシーの相乗りで登山口に着いた。
登りはまた10キロの水を重りとして積んで持っていった。仙丈ヶ岳の経験からこの時期にはもう雪期待した方がいいとわかってたけど、想定以上に雪が多かった。運良く12ポイントアイゼンを必要とする箇所・凍結は最後までなかった(チェインスパイク持ってたが、それすらつける必要なかった)。
燕岳の山頂は完全に雪に覆われた。ただ寒くもなく深くもなかったので歩きやすかった。燕岳に予定通りの5時間かけて着いた。
そこから大天井岳に向かって尾根をずっと進んでいた。出発が1時間半遅れた分到着もかなり遅くなりそうだったから、大天荘への最後の登りの前に重りを捨ててペースをあげた。そうしなかったら到着がおそらく5時すぎて山荘のご迷惑になっていた(途中で予定より遅くなる旨は連絡しといたが)。結局4時半に着いて最高の夕日の写真が撮れたからそれでよかった(翌日以降重りなかったのは悔しいけど)。
朝は大天荘から6時すぎに出発して山頂の写真を撮って早速次に向かった。ずっと尾根を歩く、上下の多く長い一日がまだ待っていた。上の方は浅い雪の中、ちょっと下がると普通の登山道を進んだ。常念小屋の乗り越えのところは森林限界まで下がって森歩く箇所まであった。
下がった分もちろんまた登る必要もあって、常念岳の登りはかなり長く感じてしまった。ていうか客観的にみても1キロちょっとの距離で400mも標高あがるからそこそこきつい登り。小屋のところは止まりすらせず、そこから1時間ちょっとで常念岳山頂に着いた。最初は岩がメインで、標高が上がると雪に変わった。
山頂で小休憩して続き。岩場と砂道が続く稜線を下りて、あっちこっち森まであって、退屈しないルート。雪はもうほとんどなかった。
蝶ヶ岳ヒュッテには午後2時頃到着(重りなかった分予定より1時間以上早く)。次の日は山頂がすぐそこだし、どうせ朝ご飯で早く起こされるから日の出を見に行ったが、雲のせいで日の出っぽさがあまりなかった。富士山は見えたけど。
蝶ヶ岳から降りる道はかなり急勾配だけどずっと森のなか進む。6時半に出て9時にはもう上高地の徳沢ロッジに着いた。そこからバスターミナルまでの6キロはほぼ平地で、気分のペースで秋の上高地を満喫できた。
今度は夏にでも休暇取って、表銀座(大天井岳から槍ヶ岳に向かうルート)を経て槍・穂高・西穂高の名ルートやってみようかなと考えている。