三鷹ルーテル教会で発表したもの。
歴史概観
ハンガリーは西暦1000年、István(イシュトヴァーン)一世の即位でキリスト教の王国になった。そのときからハンガリーの主要な宗教はカトリック風のキリスト教である。20世紀の共産制度までそれに衰退が一回だけあった。それはルーテルに始められた宗教改革のおかげであった。
ルーテルは1517年ドイツのWittenberg(ウィッテンベルグ)で公表された95ヶ条の論題がその時代の信仰生活をだいぶ変化させた。そのたぶん最大な改善は聖書の翻訳であったといえるであろう。ハンガリーにはルーテルの95ヶ条後20年しかたったと、1541年聖書全体の翻訳が出版された。改革が進むと、1560年代はハンガリーのルーテル教会が始まり、evangélikus(エヴァンゲーリクシュ)という。ハンガリーの宗教生活は20世紀まで盛んになってきた。
しかし、20世紀の共産主義や極右独裁制で信者は過酷に迫害され、信者の陣数は非常に少なくなってきた。だが、迫害の中でも、ハンガリーの教会が生き続けた。